過去ロットの記録ページです。
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CYANT
Uganda Mount Elgon Bulambuli Washed
Uganda Mount Elgon Bulambuli Washed
ウガンダ|ウォッシュト|中浅煎り
湯気がほどける瞬間、柑橘の明るさと紅茶のような香りが重なって立ち上がります。
口に含むと、オレンジを思わせる穏やかな酸がやわらかく広がり、質感はティーライクに整っていきます。温度が下がるにつれて甘みが静かに残り、余韻はブラックティーのようにすっと収束していきます。
“果実味の明度と上品な余韻。澄んだ輪郭を大切にしたい方へ。”
ウガンダ東部マウントエルゴン山麓・ブランブリ(Bulambuli)地区。SL14/28/34をウォッシュドで仕上げたロットです。
冷めていくほど果実とティーのバランスがほどけ、透明感のある甘さと、柑橘ピールのような軽い締まりがよりクリアに感じられます。
プロファイル
プロファイル
この豆の焙煎について、試作や検証プロセスをブログにもまとめています。
→ 焙煎ログ|酸と甘さの着地点を探る
ミディアムライト(中浅寄り)|整理された酸&ティーの余韻|密度感のある甘さ
SL系らしい果実味と質感を活かしつつ、酸を強調する方向には寄せず、レッドアップル〜オレンジの明度を「整理して伝える」中浅設計にしました。序盤は反応を急がず、RoRを荒らさない進行を優先。FC前後の落ち込み(冬場の排気影響)を最小化し、終盤まで反応を途切れさせずに、酸と甘さが分離しない位置へ収束させています。
おすすめの飲み方
- 湯温:92℃前後
- 粉量:13g(210ml)
- 挽き目:中挽き〜中細挽き(EK43 #14.5前後)
- ステア:0〜2回(少なめ推奨)
温度帯での印象
中温帯ではレッドアップルやオレンジの穏やかな果実味。冷めるほどティーライクな質感が前に出て、後口にやわらかな甘みが静かに残ります。
香り
ベーシック
ユニーク
コク
すっきり
しっかり
酸味
弱い
強い
| プロファイル | レッドアップル オレンジ ブラックティー |
|---|---|
| 精製方法 | ウォッシュド |
| 品種 | SL14 / SL28 / SL34 |
| エリア・農園 | ウガンダ マウントエルゴン/ブランブリ(Bulambuli)ウォッシングステーション |
| 標高 | 1800–2300m |
ペーパードリップの基本レシピ
ペーパードリップの基本レシピ
| 豆と湯量の目安 | 1杯分 | 1.5杯分 | 2杯分 |
|---|---|---|---|
| コーヒー豆 | 12g | 18g | 24g |
| 湯量 | 200g | 300g | 400g |
基本はこの比率を共通で使用します(HARIO V60使用)。
浅煎り:湯温 92〜94℃(香りと明るさ)/ 中煎り:湯温 90〜93℃(甘さとまとまり)/ 中深:湯温 90〜92℃(甘さをまとめる) ※1.5杯分・2杯分は、好みで豆を少し減らしてもOK(例:1.5杯=17g前後、2杯=22g前後)。
手順(1杯分:湯量200g)
目安湯温:基本 93℃(浅煎りは高め/中深は低めに調整)
- 40g のお湯を回しかけ、40秒蒸らす。
- 0:40 経過したら 90g までお湯を注ぐ。
- 1:05 経過したら 140g までお湯を注ぐ。
- 1:35 経過したら 200g までお湯を注ぐ。
- お湯がサーバーに落ちきったら完成。
────はじめてのコーヒー抽出
コーヒーの味わいは、湯温・挽き目・焙煎度などの条件によって大きく変化します。
基本的な抽出方法を覚えることで、たとえば
「味が出すぎているから湯温を少し下げてみよう」
「この味が美味しかったから、同じ手順で再現しよう」
といったように、自分のやり方を見つけられるようになります。
美味しいコーヒーを淹れるためのステップアップとしては、少し手間ですが、コーヒーミル・はかり・温度計などを使いながら、少しずつ情報を集めてみるのもおすすめです。
コーヒー豆の保存方法
コーヒー豆の保存方法
| ※おいしく飲める目安 | 常温 | 冷凍 |
|---|---|---|
| 豆のまま | 1ヶ月程 | 3ヶ月程 |
| 挽豆 | 1週間程 | 1ヶ月程 |
────ポイント
・必ず密封し、冷暗所に保管してください。
・長期保存は冷凍保存がおすすめです。
・冷凍保存の場合は、使う分だけ取り出し、凍ったまま挽いてご使用ください。
・袋を何度も出し入れすると、結露や香り移りの原因になるためご注意ください。
・長期保存は冷凍保存がおすすめです。
・冷凍保存の場合は、使う分だけ取り出し、凍ったまま挽いてご使用ください。
・袋を何度も出し入れすると、結露や香り移りの原因になるためご注意ください。
農園・その他の情報
農園・その他の情報
※背景を知りたい方向け:生産地・精製・生産者などについての補足です。
▼ 生産エリアと精製について
このロットは、ウガンダ東部・ケニア国境に近いマウントエルゴン山麓、ブランブリ(Bulambuli)地区で生産されたウォッシュドコーヒーです。標高はおよそ1,800〜2,300m。火山由来の肥沃な土壌と冷涼な気候、そして昼夜の寒暖差が、果実の成熟をゆっくりと進め、酸の質感と豆の密度を育てています。
ブランブリ地区はケニア国境にほど近く、ニエリやキリニャガといったケニアの名産地とも地理的に近接したエリアです。そのため、SL系品種が育つ環境としては、標高帯や気候条件においてケニアと共通する要素も多く、酸の骨格や質感にその影響が感じられる点も、この地域の特徴のひとつと言えます。
この地域では、小規模農家が栽培したチェリーを集約し、Bulambuli Washing Station(以下WS)で精製を行う体制が取られています。WSは比較的新しく、2021〜2022年頃に整備されたとされる施設で、周辺農家から持ち込まれた完熟チェリーを中心に処理しています。
精製はフリーウォッシュド。
パルピング後の発酵・水洗・乾燥までをWSが一貫して管理し、過度な発酵感を抑えつつ、クリーンで透明感のある仕上がりを目指しています。アフリカンウォッシュドらしい明瞭さを備えながら、粗さが出にくい点が特徴です。
▼ 生産者体制と品質管理
ブランブリ地区では、複数の小規模生産者がそれぞれの農地でコーヒーを栽培し、収穫したチェリーをWSへ持ち込む形で生産が行われています。単一農園の個性を強く打ち出すというよりも、地域全体としての品質向上を目的とした運営が特徴で、WSが中心となって収穫基準や精製工程の統一を図っています。
近年は、完熟チェリーの選別強化や乾燥工程の安定化など、基礎的ながら重要な工程の見直しが進められており、以前に比べてカップのクリーンさや再現性が向上してきているとされています。
ブランブリWSのロットは、派手な個性よりも整った質感と安定感に評価が集まりつつあり、ウガンダ産スペシャルティの中でも信頼できる供給源のひとつとして認識され始めています。
▼ 品種と風味の特徴
このロットに使用されている主な品種は、SL14・SL28・SL34。もともとはケニアで選抜された系統で、東アフリカの高地環境に適応しやすく、しっかりとした酸の骨格を持つ品種群です。
ブランブリ地区のSL系は、
・レッドアップルやオレンジを思わせる穏やかな果実味
・ティーライクで落ち着いた質感
・冷めるにつれて伸びるやわらかな甘さ
といった要素が重なりやすい傾向があります。
今回のロットでは中浅煎りに仕上げることで、酸を前に出しすぎず、果実味・甘さ・質感が分離せずにまとまるバランスを重視しました。温度が下がるほど果実感は落ち着き、紅茶のような後味とともに、静かな余韻へと移ろっていきます。
▼ 地域的背景と位置づけ
マウントエルゴン周辺は、ウガンダ国内でも標高が高く、品質ポテンシャルの高い生産エリアとして知られています。一方で、長らく商業流通が中心だった背景もあり、スペシャルティとしての評価は比較的近年になってから高まりつつある段階です。
ブランブリ地区およびBulambuli Washing Stationは、そうした流れの中で、地域としての品質底上げを目指す拠点として整備されてきました。単一農園のストーリー性よりも、土地・品種・精製の整合性を丁寧に積み重ねる姿勢が特徴で、今回のロットもその延長線上にあると言えます。

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