Roasting Philosophy
What We Aim For
豆の個性を、焙煎で整える
私たちが扱う豆は、一定の品質基準を満たしたスペシャルティコーヒーです。
産地やプロセスの個性を尊重し、透明感・冷めた甘さ・飲み疲れしない滑らかさを軸に、焙煎で輪郭を整えています。
-
Our Fundamental Approach
焙煎の基本的な考え方
当店では「素材そのものの持つ個性を素直に引き出すこと」を最も大切にしています。
それは産地や品種、生産処理(精製)、その年の気候やロットによって異なるため、すべての豆に共通する“正解”は存在しないという前提で焙煎に向き合っています。
特に重視しているのは次のポイントです。
・透明感(カップ全体の抜けの良さ、クリアさ)
・冷めた時の甘さと質感
・飲み疲れしない滑らかさ
・豆ごとの持ち味(品種・標高・精製の違い)を活かすこと香ばしさやロースト感を前に出すことよりも、豆そのものの味わい・質感・余韻を感じられる焙煎を目指しています。
-
Roast Levels and Flavor Design
主な焙煎度と味の設計イメージ
・浅煎り(Light〜Light-Medium)
果実感や酸の質、みずみずしさ、甘さを軸に設計。冷めてからのバランスも重視します。
・中煎り(Medium)
明るさとコクを両立し、酸の角を整えつつフレーバーを残す設計。質感の丸さと余韻の伸びを意識します。
・中深煎り(用途限定)(Medium-Dark)
苦味は主役にせず、質感と甘さを支えるアクセントに。重すぎず、滑らかで調和の取れた味わいを目指します。
-
Key Elements in Roast Design
焙煎設計時の基本方針
豆の特性ごとに「最適な火の入れ方」が変わると考えています。一律のパターンはなく、以下の観点から毎回設計、調整しています。
① 素材の情報把握・生豆水分値(乾燥度、含水量)
・密度(豆の比重、硬さの目安)
・スクリーンサイズ(大きさによる熱伝導の違い)
・精製方法(ウォッシュト/ナチュラル/ハニーなど)
これらにより「チャージ温度」「初期火力」「熱量のかけ方」を変えます。
② フェーズごとの熱設計
焙煎は「乾燥(ドライ)」「メイラード(褐変)」「ディベロップメント(発展)」の3つのフェーズに分けて設計しています。
乾燥フェーズでは、豆内部の水分を無理なく均一に抜くことを重視します。ここで急激な脱水を避けることで、後の雑味やムラを防ぎます。
メイラードフェーズでは、糖分の反応や酸の質感を整えます。進行が速すぎると浅薄な味になり、遅すぎると重さや鈍さが出るため、素材に合わせたバランス調整が必要です。
ディベロップメントフェーズでは、甘さや質感、後味の伸びを作ります。ここでのRoR(温度上昇率)の管理が滑らかさや透明感に直結するため、細やかな制御を行っています。
フェーズの時間や熱量は素材と狙いに合わせて調整します。一方で「透明感・冷めた甘さ・飲み疲れしない滑らかさ」という軸は一貫しています。
③RoR(温度上昇率)の設計
RoRは焙煎中全体を通して安定推移を目指す(急落・急騰の回避)
・中盤以降は緩やかな下降傾向に設計し、滑らかな口当たり・透明感を重視。
・冷めた時の甘さ・余韻に影響が大きいため、1st Crack以降のRoR低下も管理対象。
④毎回更新・検証
同じ銘柄でもロット・保管状態で変化が起こるため、初回焙煎で決め打ちせず、サンプル焙煎・微調整を必ず実施。焙煎履歴と味わいの変化を常時記録し、次回以降の設計に活かしています。
-
Our Flavor Quality Goals
当店が目指す「味の質感」
全ての焙煎度で共通して重視するのは、
・後味の透明感、抜けの良さ
・冷めてからの甘さ、質感の変化
・フレーバーの明瞭さ(ぼやけない)
・滑らかで飲み疲れしない口当たり
苦味やロースト感を「特徴」として強調する設計は、例外を除き行っていません。
-
Looking Ahead
今後について
焙煎は器具、理論、品種、精製方法の進化とともに変わっていくものだと考えています。当店でも新しい品種・ロットが入荷するたびに焙煎設計を見直し、更新を続けています。
「この設計が最終形」とは考えていません。常に素材に応じた焙煎の最適解を探り続けることを基本方針としています。
Roasting Log
焙煎記録
焙煎ごとに残してきた記録(焙煎ログ)です。
設計をまとめ、豆の個性がどう表れたかを記録し、再現性のためのアーカイブとして整理しています。
-
エチオピアハニーの焙煎ログ
Ethiopia|Gedeb, Halo Shashamane|Honey (Golden Honey)|74112フローラルな香りとグァバを思わせる果実感を軸に、ハニー精製と48時間密閉発酵の個性を重く濁らせず、冷めてからの余韻まできれいにつなぐ浅煎り設計を検証しています。
エチオピアハニーの焙煎ログ
Ethiopia|Gedeb, Halo Shashamane|Honey (Golden Honey)|74112フローラルな香りとグァバを思わせる果実感を軸に、ハニー精製と48時間密閉発酵の個性を重く濁らせず、冷めてからの余韻まできれいにつなぐ浅煎り設計を検証しています。
-
素材由来のロースト香と向き合う
Honduras|Comayagua, San Sebastián, La Peñita,El Guacamole Farm|Honey Process|Catuai素材由来のロースト香をどう扱うか。ロースト香そのものは焙煎によって生まれるものですが、品種や精製、素材の骨格によって、火が入ったときに現れやすい香りの質は変わってきます。その香りをどう受け止め、どう設計の中に組み込むかを考えながら焙煎しました。
素材由来のロースト香と向き合う
Honduras|Comayagua, San Sebastián, La Peñita,El Guacamole Farm|Honey Process|Catuai素材由来のロースト香をどう扱うか。ロースト香そのものは焙煎によって生まれるものですが、品種や精製、素材の骨格によって、火が入ったときに現れやすい香りの質は変わってきます。その香りをどう受け止め、どう設計の中に組み込むかを考えながら焙煎しました。
-
素直なかたち
Burundi|Ngozi, Tangara, Gisha WS|Fully Washed|Bourbonプロファイルをもとにそれを引き出すための焼き方にしようと思って取り組みました。水分値・密度から導き出すレシピの方針を一旦考え直し、インポーターのコメントから見える方向性を受け取る形でレシピ設計をしています。
素直なかたち
Burundi|Ngozi, Tangara, Gisha WS|Fully Washed|Bourbonプロファイルをもとにそれを引き出すための焼き方にしようと思って取り組みました。水分値・密度から導き出すレシピの方針を一旦考え直し、インポーターのコメントから見える方向性を受け取る形でレシピ設計をしています。
Our Coffee
現在販売中のコーヒー
この考え方をもとに、それぞれの豆が持つ味わいを見極めながら焙煎しています。
Wholesale
業務用・卸販売