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CYANT
Costa Rica Santa Maria Yellow Honey | コスタリカ サンタマリア イエローハニー 中浅煎り
Costa Rica Santa Maria Yellow Honey | コスタリカ サンタマリア イエローハニー 中浅煎り
コスタリカ中部・サンタマリア・ドタ地区、標高1,950m。高地の冷涼な環境で実ったイエローブルボンを、ハニー精製特有のやわらかな甘みを残すよう丁寧に仕上げました。
キズナ農園のロットは、核果を思わせる明るい果実味と、軽い蜜のような甘さが特徴。中浅寄りの焙煎で、香りは控えめながら風味はくっきりと立ち、温度が下がるほどストーンフルーツのニュアンスがはっきりと感じられます。後口にはほどよい甘みが残り、輪郭のある余韻へとつながります。
今回は糖変化を抑え、果実味の明度と甘さの奥行きの両立を重視。甘さを過度に引き出すのではなく、素材が持つ質感をまっすぐ活かす方向で火を入れています。飲み進めるほど、層になった甘みと軽やかな質感の移ろいが楽しめる仕上がりです。
プロファイル
プロファイル
この豆は、中浅煎りでストーンフルーツの明るさとやわらかな甘さを残すように火入れした、ハニープロセスのコスタリカです。
香り
ベーシック
ユニーク
コク
すっきり
しっかり
酸味
弱い
強い
| プロファイル | ストーンフルーツ メイプル エレガンス |
|---|---|
| 精製方法 | イエローハニー |
| 品種 | イエローブルボン |
| エリア・農園 | コスタリカ サンタマリア・デ・ドタ/キズナ農園(モンテ・コペイ・ミル) |
| 標高 | 1950m |
焙煎設計と味づくりの意図
焙煎設計と味づくりの意図
▼ 焙煎設計の狙い
ストーンフルーツの明るさと、ハニー特有のやわらかな甘さを両立させるため、
過度に糖変化を進めず、明度と輪郭を残す中浅設計にしました。
チャージ温度はやや控えめに設定し、序盤のRoRを穏やかにキープ。
芯の硬さを和らげつつ、表面だけ先行しないよう“均一な熱の入り方”を重視しています。
中盤ではメイラードを軽くまとめ、甘さを“作る”のではなく素材の甘さをそのまま残す構成。
最終盤は火の勢いを抑えすぎず、軽い蜜のような甘みがきれいに伸びるよう仕上げました。
▼ 焙煎時の工夫・発見
RoRを通して一貫してなだらかな下降を維持し、酸が尖らず、丸みを帯びて出るよう設計。
特にFC前は反応が暴れやすいため、火力と排気の変化点を細かく調整し、ハニー精製らしい“穏やかな果実感”が過熱で潰れないバランスを探りました。
芯までしっかり熱を通しつつ、外側の乾きすぎを避けることで、冷めても輪郭が崩れず、温度帯ごとの香味が自然に移り変わるのが印象的でした。
▼ 焙煎データ(参考値)
• 使用機材:Aillio Bullet R1 V2
• チャージ温度:215℃(600g / IBTS)
• 焙煎時間:10分20秒
• ドロップ温度:200.3℃(IBTS)
• DTR:約14.5%
※季節・水分値・密度に応じて適宜調整します
▼ おすすめの飲み方
• 抽出温度:92°C 前後
• 粉量:13g(210ml)
• 挽き目:中挽き〜中細挽き(EK43 #14.5前後)
• ステア:0〜2回(少なめ推奨)
▼ コメント
中温帯では、核果を思わせる明るい果実味と、やさしい蜜のような甘さが重なり、軽い輪郭を保ちながらなめらかに広がります。冷めるにつれて、甘さがより落ち着いたトーンに移り、メイプルや軽い紅茶のような余韻が伸びていきます。
ハニー精製の豊かな甘さを過度に強調せず、中浅らしい明度と、素材そのものの柔らかさをまっすぐ活かした仕上がり。日を追うごとに香味が整い、飲み進めるほど甘さと質感が自然に重なっていくロットです。
農園・その他
農園・その他
▼ 生産エリアと精製について
このロットは、コスタリカ中部タラス地域のサンタマリア・デ・ドタに位置するキズナ農園で栽培された、イエローブルボン種のイエローハニープロセスです。
農園は標高1,950mにあり、高地特有の冷涼な気候と昼夜の寒暖差が、果実の密度と酸の明瞭さを育てています。2014年のCup of Excellence優勝をきっかけに新たな挑戦の土台として開拓された区画で、2015年から本格的に農地として整備されてきました。
精製は、2009年からマイクロミルとして操業しているモンテ・コペイ・マイクロミルが担当しています。
果肉を一部残したまま乾燥させるイエローハニープロセスで、チェリーの状態や天候に応じて乾燥条件を細かく管理。過度な発酵を避けつつ、ハニーらしい甘さと質感が残るように仕上げられています。
▼ 生産者体制と品質管理
モンテ・コペイ・マイクロミルとキズナ農園は、ナヴァーロ家によって運営されています。
父であるルイス・エンリケ・ナヴァーロ氏は、30年以上にわたってコーヒー生産に携わり、2000年代前半までは収穫したコーヒーを組合へ出荷していましたが、収入面の厳しさから、2009年に自らのマイクロミル設立に踏み切りました。
現在は4代目のエンリケ・ナヴァーロ・グラナドス(Jr)が中心となり、父から受け継いだ“Passion and Dedication”(情熱と献身)の姿勢を軸に生産を継続しています。モンテ・コペイでは現在6つの農園を所有しており、その一つが標高1,950mのキズナ農園です。2014年のCOE優勝の賞金を元手に新たな挑戦の場として開拓された区画で、伝統品種であるイエローブルボンを中心に、高品質ロットの生産が進められています。
近年は肥料設計の見直しにも取り組んでおり、2023年以降はチェリーの実り方や木の状態がより健全になってきているとされています。こうした取り組みの結果、2012年のCup of Excellence 4位入賞、2014年の優勝をはじめ、ドタ地区を代表する生産者の一つとして知られるようになりました。
▼ 品種と風味の特徴
このロットに使用されているイエローブルボンは、コスタリカで受け継がれてきたトラディショナルな品種のひとつです。
高地で育ったイエローブルボンは、ストーンフルーツを思わせる明るい酸と、ハニー精製由来のやわらかな甘さを併せ持ちます。
今回のロットでは、中浅煎りにすることで、
・核果系の穏やかな果実味
・メイプルシロップのようなやさしい甘み
・ほんのりと紅茶を思わせる後味
といった印象がまとまりよく感じられます。
温度が下がるほど、甘さに丸みが出て、落ち着いた余韻へとつながる構造が特徴です。
▼ 歴史的背景と地域性
タラス地域、とくにサンタマリア・デ・ドタ周辺は、コスタリカの中でも高品質なコーヒー産地として知られています。
標高の高さと冷涼な気候、そして山あいの地形が生み出す寒暖差が、クリーンで密度のあるカップを生み出す条件となっています。
モンテ・コペイ・マイクロミルは、こうした地域の自然条件を活かしつつ、自ら精製設備を整えることで付加価値の向上に挑戦してきた生産者の一つです。
“Passion and Dedication”という言葉どおり、年間を通じてコーヒーに向き合う姿勢が評価され、今ではドタ地区を代表するマイクロミルのひとつとして、多くのロースターに知られる存在となっています。
今回のキズナ農園ロットも、その取り組みの延長線上にある一杯と言えます。
通常価格
850 yen
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心地よいコーヒー
私たちが目指すのは心地よいコーヒーです。
力強い個性は添えるように、繊細で優しい個性は引き立たせるように、それぞれの特徴を調和させ、最後まで飲みたくなるような、バランスのよいコーヒーを提供したいと考えています。
食事との相性を考慮し、浅煎りから中深煎りまでを取り揃えています。組み合わせによって風味の相乗効果を引き出し、幅広いご提案ができるようにしています。
折りたたみ可能なコンテンツ
コーヒーの保存方法
| ※賞味期限 | 常温 | 冷凍 |
|---|---|---|
| 豆のまま | 1ヶ月程 | 3ヶ月程 |
| 挽豆 | 1週間程 | 1ヶ月程 |
────ポイント
・必ず密封、冷暗所に保管
・長期保存は冷凍保存、使う分だけ取り出し使用
ペーパードリップ基本レシピ
| コーヒー豆と湯の比率 | 1杯分 | 1.5杯分 | 2杯分 |
|---|---|---|---|
| コーヒー豆 | 12g | 18g | 24g |
| 湯量 | 200g | 300g | 400g |
湯温:93℃/12gの豆使用
- 40g のお湯を回しかけ、40秒蒸らす。
- 0:40 経過したら 90g までお湯を注ぐ。
- 1:05 経過したら 140g までお湯を注ぐ
- 1:35 経過したら 200g までお湯を注ぐ
- お湯がサーバーに落ちきったら完成。
────はじめてのコーヒー抽出
コーヒーの味わいは、湯温・挽き目・焙煎度などの条件によって大きく変化します。
基本的な抽出方法を覚えることで、たとえば
「味が出すぎているから湯温を少し下げてみよう」
「この味が美味しかったから、同じ手順で再現しよう」
といったように、自分のやり方を見つけられるようになります。
美味しいコーヒーを淹れるためのステップアップとしては、少し手間ですが、コーヒーミル・はかり・温度計などを使いながら、少しずつ情報を集めてみるのもおすすめです。
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